研究の話 トンネル効果ってなんなんだLv.1
皆さん、こんにちはKatMott(カトモット)です。
...皆さんは趣味ってありますか? 僕はないです
...皆さんには恋人っていますか? 僕にはいないです
生まれてこの方何かに没頭するといった経験の全くなかった私ですが、そんなつまらない私には大した人間関係など構築することができないのでした、悲しいね
そんな私ですが、化学専攻の大学院生なので当然、研究活動をしています。
研究活動といってもまだまだ勉強中で、教授に軽い質問をされるだけで満身創痍な雑魚雑魚です。
そんな雑魚雑魚理系の私でも研究は好きです、実験は誰にも邪魔されない、一人の時間を私にくれます、今日はそんな研究活動の話をフワリとしていきます。
私は電子の量子力学効果である、トンネル効果を用いた素子の作製をしています。
トンネル効果、、、聞きなれない方もいるかもしれません。
トンネル効果というのは、電子がすごーーーーーく薄い物質をすり抜ける現象のことです
(簡単に説明していますが、怒られそうで怖いです笑)
皆さんは、電子ってどのように動いているか知っていますか?
電子は、粒と波の、二つの性質を持っています。
電子は、すごーーーーく薄い物質をすり抜ける際に、その波が減衰しながら透過するのです。
あほみたいに下手な画像がその様子を模式的に表したものです、あほみたいですね
このあほみたいな図がトンネル効果であると理解してください、お願いします
ここで、私の研究にふかーくかかわる現象があります。
電子は図に示したように、波を描きながら物質をすり抜けます、この波は三角関数(sinとかcosとか、よくわかんないね)の形で表すことのできるものですが、何を言いたいというと周期的にウネウネしているのです。
電子のウネウネには種類があり、ウネウネの仕方によって物質のすり抜けやすさが違うという性質があるのです!!
...で?と思うでしょう、私もそう思います
実は、このウネウネの種類によって電子は物性が変わります。
抵抗が低いとか、(正確には電子の性質ではないが)、質量とか、、、
何が言いたいのかというと、私の研究は電子がすり抜ける物質を変えて、好みのウネウネだけを取り出すというものなのです
皆さん、こうは思いませんでしたか?
...コーヒーフィルターみたいじゃね?
多分、思った人は少ないでしょうね、図があほすぎて思うはずもありません。
実はこの現象、スピンフィルターと呼ばれています。
実際に皆さんの身の回りにもこのスピンフィルターを利用した物質があるので、よければ探してみてください
さて、短いですが研究の話はここまでです
目に見えないほど小さな電子を制御する、これはとても難しいことです、わからないこともまだまだあります
しかし、そんなわからないことに対して思いをはせる時間こそが、私にとってかけがえのないものなのです
今はまだ無知な学生ですが、勉強を重ねて世界をあっと驚かせるような研究をしたいものです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました